極端な思い込みで、人間関係を複雑にしていませんか?
昨日は、1年程前からお世話になっている
動物病院での院内セミナー。
テーマは、アドラー心理学の「認知論」でした。
人は、自分自身の過去の経験や、
善悪の基準などによって、
物事に「意味づけ」をしています。
意味づけを他の言葉でいいかえれば、
客観的な物事への「認知」、
「捉え方」のことですね。
この自分だけの意味づけの物差しを、「私的論理」、
極端な思い込みを、「ベーシック・ミステイクス」
とアドラー心理学では呼びます。
例えば・・・
動物病院の待合室などで、
犬にリードをつけずにいる飼い主さんに対して、
「いつかケガをさせるに違いない」と
“決めつけ”をしたり、
「ルールを守れない人は、飼い主として失格だ」と
“極端な価値観”で
人をジャッジしたりするような考えが、その一例です。
これはあくまでも例えですが、
誰にでも自分の考え方の癖や
思い込みってあると思います。
その自分の思い込みの存在や、
自分視点で物事を見ている事実に気づくこと、
これって人間関係を良好に築く上では、とても大切なことです。
昨日はそのようなお話をさせていただき、
スタッフ間で異なる考え方を共有しました。
以下は、ご感想の一部です。
============
【Aさん】
他人の話、意見に対して、
自分の主観的な判断でしか聞いていなかったことを認識した。
良い意味でも悪い意味でも、
相手に合わせるのではなく、聞く、そして話して
理解していくことが大事だと思う”
============
【Bさん】
ひとつの物事について話しただけでも、
色々な自分が考えもしなかった意見が出てきた。
何人も患者さんがいるから、
様々な意見や要望があるのだろうな、と思った。
============
Bさんは、
待合室での待ち時間を快適に過ごすために、
いろいろ考えたいと話してくれました。
スタッフのメンバーが変わると、意見や発想がいろいろで、
「へぇ~、そう思うんだぁ」と、私も毎回発見があって面白いです^^
「~するべき」や「~しなければならない」
といった強い思い込みって、
ときに自分をも縛ることがあります。
これに気づき、少し手放すことができると、
人に対してだけでなく、
自分にも優しく労わることができる・・・
自分らしくある一方で、
極端ではない建設的な認知をもつ、
そんな人間でありたいですね。
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